「すごいね」「えらいね」と子供を褒めるのはNG!? カナダの教育現場で実践している"子どもの成長を最大限に伸ばす褒め方"とは?
子供をどのように褒めるか、注意するかってすごく大切で、それによってその子の将来が大きく左右されるんです。
日本だと褒めるときに使う言葉として思い浮かぶのは、「すごいね」とか「上手だね」「えらいね」ですよね?
カナダで幼児教育をして学んだことで1番驚いたのが、英語で⬆️に当たるような言葉がけ(例えば "Good job"や "Excellent"など)は極力使うなと言われたことです🤔
びっくりですよね?
え、じゃあどうやって褒めるの?と思いますよね?笑
これから詳しくお話ししたいと思います!
まず、なぜそのような言葉は避けるのか。
それは、できたこと(結果)よりも"できるように努力したこと"に注目した言葉掛けの方が効果的だからです。
子どもたちは一人一人違うので、できることやそれをこなすスピード、やり方などもその子それぞれです。
つまり、一人一人ゴールが違うのです。
例えば、同じ学年で同じ算数の問題を解いているとしても、計算が得意な子、苦手な子、問題文を読むのに時間が必要な子、数字を丁寧に書く子など、それぞれ異なる強みと弱みが現れます。
それを理解した上で、一人一人がどのように頑張ったか、やり遂げたかに気づき、伝えてあげることが1番いい褒め方なのだそうです。
この場合、計算が苦手な子にかける言葉の例として、「最後まで集中して問題を解いてたね」や「諦めず全問題解けたじゃん」などその子の取り組む姿勢を言葉にして伝えてあげましょう!
このように、子どもたちがやり遂げたことを言葉で表現してあげるのと同時に、「すごいね」や「えらいね」などの言葉がけをしてあげるのは、子どもが結果ではなく挑戦したことやその姿勢を褒められていると伝わるので、より一層自信につながります。
また、子供を「頭がいい」と褒めるのはもっと危険だという意見もあります。
The Atlanticの記事、"100 Percent Is Overrated"によると、
頭がいいと言われた子供は特に失敗を特に嫌うようになり、それは学ぶことや成功することの妨げとなる
そうです。
例えば、子供が算数のテストで満点を取ったとします。
すると、多くの大人は賢いとその子を褒め、その子は当然「自分は頭がいいんだ、賢いんだ」と思います。
でも、その後のテストで85点を取った時、「自分は全然賢くないじゃん。みんなにも本当は全然頭良くないって思われる」と思い込んでしまう可能性が高いのです。
そうなってしまったら最後で、その子の"ミスをする"ことに対する嫌悪感が学ぶことや上達することから遠ざけてしまうのです。
幼いときに学業や他のことを上手くこなし、周りから「頭がいい」や「天才」だとレッテルを貼られると、その子たちはその評価を守るために失敗を避け、自分から挑戦しなくなります。
「頭がいい」や「賢い」はシンプルかつ悪気のない褒め言葉ですが、後に大きな影響を与えてしまうのです。
個人的には「いい子」という言葉もネガティブに働いてしまうと思います。
子供はいい子だと思ってもらうため、大人の言うことを聞いて大人が喜ぶことをするようになります。
それは決して悪いことではないのですが、怒られり嫌われた時に立ち直れなくなったり、自分の意見が持てず周りに流されてばかりになってしまうかもしれません。
今までであれば、上の指示に従って一生懸命働くことが良いとこと考えられていましたが、これからは自分の意見を持ち自分で考えて行動することが社会を生きていく上で大きな力になります。
いい子だとレッテルを貼ることで、子どもが意見や考えを持つ機会を奪ってしまうと私は思います。
このように、言葉は大きな力を持っています。
大人がどのように褒めるかが、子供がどのような考え方を持つかに繋がります。
これからご自身のお子さんや生徒さんを褒めるときは言葉選びに注意し、気づいたことを一言付け加えてみてください☺︎
この記事とても面白いので、もし時間がある方は読んでみてください!(英文です)